ケンメリレポート'04年2月
11日
今日は当サイトでもおなじみ極上ケンメリ乗りSさんに紹介されて埼玉の某旧車ショップへ。
なにやら在庫部品を安売りするとのことで、ちょいと車高短願望があった自分はその辺のパーツが無いか聞いてもらっていた。
ところが自分の走り方などがわからないと販売できないとのことで直接お店に行く事に。
そこはかつて、そう7年前、初めて自分が尋ねた旧車ショップだった。


ちなみにSさんのケンメリが仕上がる前の状態をこの時見ていたりする。
当時は大学生、金も無くただ欲しいと思う気持ちだけでショップへケンメリを見に行った店。
カバーをかけられていたケンメリGTX-ES(後のSさんの車)
ウマに乗せられたシルバーのケンメリ(後に購入した雑誌に掲載されておりかつ某旧車ショップの社長の車である)
そして店に行くきっかけとなったノスヒロの広告に載せられていた赤いケンメリなどイベント以外で綺麗なケンメリを
それも複数台を見た瞬間だった。
つたない知識で買えもしないのに社長にいろいろ話をしたことが走馬灯のように頭に浮かぶ。

そのお店に自分のケンメリで訪れたのだ。実に7年ぶりである。
お店には既にSさんが到着しており社長に挨拶をして話しこむ。
7年前の自分を覚えていてくれたようで話はさらに盛り上がりを見せる。
できればここでケンメリを買いたかったがこの店ではオーダーしてから車を仕上げるシステムの為に
当時の自分の経済力ではまずハードルが高すぎた事や、本や雑誌で旧車の事を聞きかじったところで、
イマイチ理解できないのでオーダーしようにもどうしてイイかわからなかったのだ。
社会人となり、やっと広告に載っているケンメリを買うくらいの頭金が溜まり、オーダーして数年待つより
目先の、既に形になっているケンメリに傾いてしまった事は欲しい気持ちが押さえきれなかった結果である。

そして本日は足回りの部品を買いに来たことを告げる。その話のついでにエンジンの不調について話をしてみた。
エンジンはダイハツの先輩に組んでもらった事、旧車仲間の人に調整してもらったら驚くほど
変化した事、その後板金で一年間ロクに動かさなかったら5気筒になったこと、さらに先輩のところに預けたが
今一つなこと、どうやらキャブそのものに原因がある?などといろいろ体験した事、先日プラグを交換しただけで少しだけ調子が戻った事、
不調が億劫でケンメリから自然と足が離れてしまいつつあったことなどつぶさに話した。

そうするととりあえず乗って様子を見る事になり社長を乗せて近辺をドライブ。
いつもの息継ぎが・・・・・

でない?

あれ?

アイドリングしてるだけでも「カスッ!」とか「パンッ!」とか妙な音がするのに今に限ってその音は聞こえない。
あまつさえ
「調子悪くないよ」
とのお言葉まで(´Д`;;)ソンナハズハ

近所を一周してきて結局その症状は出なかった。それどころか調子がいいという判断まで。
ひょっとしてまたまた乗り方が悪かったのか?

しかし症状としてははっきり出る事を告げる。修理できる人の前に出すとその症状が収まると言う
機械モノの不思議な現象がうちのケンメリにも現れたようだ。
しかしあの不正燃焼音は確実に聞こえてるし決してイイ状態ではない事は確か。
今日ケンメリ置いていってイイですか?」と冗談のつもりで話したところ
いいよ
と二つ返事でOK。

・・・・マジですか?
突然降って沸いたケンメリ入院in専門店。

ほんとにこんな簡単に引き受けてくれるの?と半ば疑問に思いつつもケンメリを入庫させ
この日は突然にも関わらずSさんに送ってもらっての帰宅となった。

17日
11日にケンメリを預けてとりあえず見積もりを出してもらう事に。
キャブを初めとする補機類を全部見なおす見積もりと、エンジン本体まで視野に入れた見積もりを
出してもらう事にしていたのだ。

この日ショップに行くととね号は既にリフトに載りエンジンが降ろされていた。
早い。
板金屋や先輩のところに預けた際は様子を見に行ってみると預けた日から1cmも動いてない事が
多かったせいか早速手をつけてもらってるとやはり嬉しいものである。
しかしここで見積もりは補機類見なおしの見積もりしか用意されていなかった。
もちろん自分が経済的にそれほど潤沢ではない事を告げていた為である。

エンジン不調以外にも新しいエンジンというものにも幾ばくかの興味が沸いており、その気持ちは考えれば考えるほどに
膨らんでいた。そして思わず口を滑らせてこう言った。

「エンジンも載せ換えちゃってください」

簡単に言ってしまったがこうなると金額的にはかなり跳ね上がる事必至である。
今まで貯めた貯金だけではまかないきれない・・・
一応、おおよその打ち合わせを行いエンジンの方向性を決めて行く。
峠を攻めたり、最高速を競ったりするより街乗りでぼけーっと乗ってる事の方が多い(事実です)と告げた。
そして話の中でキャブは新品にしたいが丁度製造廃止になってしまった事を告げられた。
使用予定はソレックスの44Φ。今までが40Φだったので違うものにしたかったのだが、製造廃止・・・・
ショップの方にストックがあるにはあるがこれはコンプリートカー(ショップの特注車)に使用したいので出せないとのこと。
それこそキャブはいつものヤフオクで入手する事になった。もちろんこの時当てがあったわけではないがソレックス44Φ3基は
幾度と無く出品されていると知っていたからである。

とりあえずキャブの手配をしなければ・・・と今日は夜勤の為に途中で切り上げて帰宅。
出勤前に早速ヤフオクをチェックするとなんと新品同様でリンケージ、インマニまでついたキャブが出品されているのを発見。
しかも落札時間まで5時間ちょい。
これは運命か?と早速乳撮・・・いや入札。

その後も仕事中に携帯電話にてオークションの行く末をチェック。
頼む被せないでくれ〜っと願いが通じたのかスタート価格でゲット成功。
新品同様というだけあって値段も新品同様だった。

ほっと安堵の息をつき調子が復活したケンメリを想像しつつ再び仕事に戻る。もう後戻りは出来ない。

数日後それはそれは大きな箱が我が家に届いた。待望の新キャブである。

そしてもう一つ、封筒に入れられた見積もりが届いた。
寝起きでそれを受け取り中身を確認するとそこには目覚ましにはキョウレツな金額が記されてあった・・・・

21日
届いたキャブを持ってショップへ向かう。
おりしも今日は私の29歳の誕生日だった。
土曜日の渋滞を味わいつつショップへ到着。キャブを開封して中身とご対面。
銀色の表面がが鈍く光る。

キャブに気を取られつつふと見上げるとケンメリはリフトより降ろされていた。
そして既にエンジンが降ろされていた。
実に新鮮な光景である。
これでも納車の時より幾分か余計な配線を撤去したつもりだが
やはりごちゃごちゃしている感がぬぐえない。
全て必要な配線なら仕方ない(それにしてももう少しすっきりさせた方が
ベターなのだろうが)
しかし不要な配線も素人である私が見てもそう判断できるものが
まだ残っていた。もちろん自分で取れるものは先に言ったように除去したが
このような状態になって初めて解るものもあるのである。

実はエンジン脱着の際にキャブのインマニからブレーキブースターに
繋がる耐圧ホースがあるのだがそれが根元から引っ張っただけで
すっぽり抜けてしまったとか。
もちろんそんな簡単に抜ける代物でない事は諸兄は十分ご存知だとは思うが・・・。

思えばケンメリツーリングでJunさんに指摘された部分でもあるが
こいつを結局変えないでミニカーなどに現を抜かしていたのだから
目も当てられない。

傍らに置かれたエンジン。
このエンジンはヤフオクにて売却済みである。

L20ベースで売れるかどうか不安だったが
以外にも数件の問い合わせをいただきめでたく落札された。

購入時は5ナンバーに拘って(今でもそうです)
いたのでL28に載せかえられてないものを探したつもりが
あけてみてビックリのL20改だったのは今では良き思いでである。

もちろん購入時にそのような説明はない。


クラッチを見てお気づきだろうか。
実はこれNISMOの強化クラッチ。
もちろん本人もこの時まで気づかなかった(やれやれ)

購入時にどこのクラッチが入ってるなどの情報はなく、
踏み代が重いので強化品かもしれないと説明を受けたのは記憶している。


購入後1年半でオルタが壊れ、ジャパンの解体車から
オルタネータをもいできた事も旧車ライフを満喫する一環といえよう。

ちなみに納車した当時の明細を見ると
オルタネータ―は外して修理したとあるが・・・・
こちらのオルタは取りつけ後四年以上壊れることなく発電してくれた。



このセルモーターも掛が悪くなり地元の電装屋さんで
修理を施した一品。しかしセルが悪かったのではなく
キーシリンダーや別の電気個所が悪かった可能性もあり
どちらも今となっては確かめようがない。

こうした一つ一つの補器類にもそれぞれ思い出が在る。

そんなことを考えつつ写真に収めた。


あまりパーツの説明ばかりしてもし方がないのだが改めてみるといろいろな経験と勉強をしてきたなあ、と
わかったようなクチをつい聞いてしまう(その実同じことの繰り返しも多いんですけど)
しかしそうした苦労とは当分おさらばするための今回のドック入り。

キャブを届けると同じくもう一つ、クレジットのローンを申し込むという用件もあり今日はココに来ている。
ローン用紙に記入する傍ら、その金額を改めて確かめる。

「ケンメリ購入した時とほぼ同額だ・・・・」

プロの目から見てそれだけやるべきところがあるということである。
そしてその不調の原因をこれでほぼ(全てとは言えないので)一掃できると思えば、
清水の舞台から飛び降りる気持ちで事前審査を通してみた。

数分後、クレジット会社より返信があり見事にローンが通った。

さあ、復活劇の始まりだ。

28日
この日は仕事である。
しかし昼頃ショップより連絡が。僻地の勤務地でチェーン店系のラーメン屋で豚キムチ丼を食べて出てきたときだった。
「まさか、もう完成?」
と色めき立つ。と、言うのも預ける際に今月末に上がるよ、なんて聞いていたからだ。しかし、電話は完成の報告ではなく延期のお知らせだった。
延期の理由とはエンジンの加工屋さんが予約客で一杯で空いていない為だった。
この時期4月からレースが始まるのでそうしたお客の注文が2月〜3月は集中するとのこと。ショップの社長もこれは計算外だったらしく
理由を説明して遅延を詫びていた。こうした連絡があれば仕方ない気持ちはあるものの納得できる。
それとさらに追加の作業で下回りの防錆処理をやったほうが良いとアドバイスを受けた。口頭での説明ではわかりにくい部分もあるので
結局明日訪問する事となる。

29日
再びショップへ。
そこにはリフトアップされたケンメリがいた。
かつて足しげく訪問していた頃そこには誰か他の人のケンメリがいたのだが、今は私のケンメリがリフトの上から私を見下ろしていた。

錆びたマフラーが曲がってついている。
これは買った時からなのだが、どうやらつけ方が非常に雑らしい。

そもそもケンメリ用のマフラーではあるが、これまた必ずしも
ぴったりとポン付けできるものはほとんどないらしい。
モノはトラストの後期型用である。

トラストに限らず、藤壺でも、亀有でも、旧車に無加工で付く物は
極めて少ないとのこと。
ただ付けるだけでついているために、マフラーを釣っているゴムなどに
かなりのストレスがかかり今にもはちきれそうだった。
またたこ足部分とマフラー部分の接合部もかなり斜めについており
パッキンがあるとはいえ良い取り付け方ではないとのこと。

結局マフラーの付けなおし、錆び取り、塗装もお願いする事にした。

ミッション部分である。
このミッション実は後期型のものをつけていることが判明。
(前にも言ったっけ?)
エンジンそのものも元々はL20Eベースだったので一緒に載せ換えたのかと
考えをめぐらせる。

5年乗っていても気づかない事は最後まで気づかないのかもしれない。


下回りを観察するのは決して初めてではないが、改めて
指摘されて気づく事が多々ある。
これはリヤ燃料タンクの下だが何かお気づきだろうか?

実は燃料パイプが純正のスチールパイプではなく、ゴムホースで
エンジンルームまで引っ張ってあるのである。
もちろん、今更、ということなのだがやはり劣化によるひび割れなどを
考えるとゴム製で車外に剥き出しなのはあまりイイ気持ちはしない。
もちろん5年間燃料漏れなどのトラブルに見舞われたことはないが、
そう言ったのは全て
運が良かった
と言う事に後々気づかされる事になる。


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